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法定相続分の変遷

現在の民法では,子どもがいる夫婦で,配偶者が亡くなった際,残された配偶者が相続する割合は2分の1と定められています。

しかし,これは,当初からこのように定められていたわけではありません。

ご存知の方も多いかと思いますが,戦前は,戸主(長男がなることが多かった)が家督相続をし,原則として,全ての財産を相続することとされていました。

戦後の民法改正の後には,配偶者の相続分は,子どもがいるケースで3分の1と定められました。

その後,昭和55年改正で,配偶者の相続分が,子どもがいるケースにおいて2分の1になるように引き上げられました。

また,昭和55年以前は,被相続人の直系卑属及び直系尊属がおらず,兄弟姉妹も亡くなっており,さらに,甥・姪も亡くなっていた場合には,甥・姪の子に代襲相続分が認められていました。

昭和55年改正以降は,兄弟姉妹が亡くなっていた場合の代襲相続は,甥・姪までに制限され,甥・姪が亡くなっていた場合には,甥・姪の子には相続権がないこととなりました。

以上のとおり,相続分は,時代によって変わっていくものであり,今後,時代の変化に応じて,また変わっていくかもしれません。

たとえば,結婚しないカップルが増えていけば,内縁の配偶者に対しても,結婚している配偶者と同様の法定相続分を認める改正がなされるかもしれませんし,配偶者の生活の保持のため,配偶者の法定相続分をさらに増やす方向での改正が行われるかもしれません。

相続を考える際には,今の制度を基準として考えることはもちろん必要ですが,将来の法改正の可能性を考慮する必要が出てくる可能性があります。

当法人では,弁護士,税理士が定期的に社内で研修を行い,改正法や法案の内容を検討するなど,最新の情報を共有する体制を整えています。

名古屋駅の近くにも事務所がありますので,お気軽にご来所ください。

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