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戸籍謄本の種類

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2020年11月6日

1 戸籍謄本は,大きく3種類あります

相続の手続きでは,多くの場面で戸籍が必要になります。

戸籍には,戸籍謄本,改製原戸籍,除斥謄本の3種類があります。

それぞれに違う意味や,注意点がありますので,以下では各戸籍について,ご説明いたします。

2 戸籍謄本(全部事項証明書)

戸籍は,どんどん新しくなっていくため,古い戸籍は,「過去はこんな戸籍でした」という意味しか持ちません。

戸籍謄本は,「現在も有効な,一番新しい戸籍」を指します。

なお,戸籍謄本は,現在はコンピュータで管理されており,全部事項証明書と呼ばれています。

3 除籍謄本

除籍謄本は,「その中に記載されている人が,全員いなくなってしまった戸籍」を指します。

たとえば,親と子が同じ戸籍に乗っている場合,子が結婚すると,子は新しい戸籍を作るため,親の戸籍から抜けてしまいます。

その後,親が二人とも亡くなると,その戸籍には誰もいないということになります。

その他にも,たとえば,家族で本籍地を変えた場合は,新しい本籍地で戸籍が作られるため,元の本籍地の戸籍からは誰もいなくなります。

このような元の戸籍も,除籍謄本と呼ばれます。

4 改製原戸籍

戸籍は,法律の改正によって,様式が変更されることがあります。

このように,法律の改正で,様式が変わる前の戸籍のことを,改製原戸籍といいます。

なお,改製原戸籍は,一般的には「かいせいげんこせき」と呼ばれますが,役所で手続きする際は,「はらこせきが欲しい」と言えば通じます。

5 相続の手続きでは,戸籍抄本は使えないことがあります

相続の手続きは,たとえば,不動産や自動車の名義変更や,預貯金の解約などがあります。

そういった手続きを行う際には,戸籍の提示を求められますが,戸籍抄本では手続きができないことが多くあります。

戸籍抄本は,戸籍謄本の情報の一部だけが記載された戸籍です。

もし,相続の手続きで戸籍を取得する場合は,戸籍抄本ではなく,戸籍謄本を取得しましょう。

なお,戸籍抄本は,正式には,個人事項証明書と呼ばれます。

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